以外と思われますが関東と関西で「たぬき」の意味が違うのです。
ややこしくなりますので整理しますと、
関東
・油揚げがのった「そば」「うどん」を
「きつね」と呼びます。
・天かすをのせた物を「たぬき」と呼びます。
関西
・油揚げがのった「きつねうどん」だけを指します。
・油揚げを乗せたそばを「たぬきそば」になる。
・関西では「きつねそば」が存在しない。
関東:きつねうどん=関西:きつね
関東:たぬきうどん=関西:かすうどん?
関東:きつねそば=関西:たぬき
※かつては天かすは関西ではサービス品で、天かすが入っているから、値段が違うなんてことは、あり得ませんでした。
たぬきうどんは関西では「すうどん」と同じです。
「きつねうどん」の歴史
きつねうどんの発祥は大阪にあるとされており、
1893年(明治26年)創業のうさみ亭マツバヤが発祥とされている。
うさみ亭マツバヤ
住所:大阪府大阪市中央区南船場3-8-1
電話番号:06-6251-3339
営業時間:
月~木 11:00~19:00 金,土 11:00~19:30
定休日:毎週日曜日、祝日
アクセス:
大阪メトロ御堂筋線/心斎橋駅 徒歩5分
「最初は『こんこんうどん』と呼んでいたようですよ」。
かけうどんと皿にのせた油揚げを別々に出したのが始まりだったらしい。
そのうちお客さんが油揚げをうどんに直接のせて食べるようになり、
商人の街・船場で大ヒットし、いつの間にか「きつねうどん」と呼ばれ、
全国に広がっていったのです。
関東の「たぬき」の歴史は?
たぬきが生まれたのは江戸時代の終わりころと言われている。
「たぬき」は当初はイカのかき揚げをそばにのせていたそうで、
関東ではごま油で揚げるので衣が黒っぽくなり、茶色がかった濃い色がたぬきを連想させ、
名前の由来になったらしい。
京都ではあんかけの「きつねうどん」を「たぬき」と呼ぶ?
京都では、きつねを「けつね」と少しなまって発音する。
京都のきつねは油揚げを2センチメートル幅で短冊切りにし、
九条ねぎと一緒にうどんにのせる。
「公家文化の影響で、上品な食べ方が求められた」また、舞妓(まいこ)さんも大きな油揚げにかぶりつかずに済むように。
底冷えする京都では、熱を逃がさないためにあんかけになった。
名古屋「志の田うどん」
うどん・油揚げ・ねぎの「きつね」スタイルのものを「志の田うどん」と呼ぶ。
「志の田うどん」は愛知県の特産品である白醤油を使い、透き通ったつゆに仕上げているのが特徴。
浄瑠璃の演目「信太(しのだ)の森」に由来して名付けられたともいわれています。
うどんの汁 関西風VS関東風は?
・関東風(濃口醤油を使った黒っぽい汁。魚だしが主流
・関東風(薄口醤油を使った、透明な汁で昆布だしが主流)
関東は濃い色で、関西は色が薄く透き通っていることが特徴です。
これは、関東では濃口醤油、関西では薄口醤油と使うお醤油の違いがあります。
呼び名が違う?
関東は「うどんつゆ」、関西では「うどんだし」と呼びます。