桜を種から育てられるのしってますか、お子さんと一緒にチャレンジしてみませんか?
桜は園芸品種などを増やす際はクローン増殖となる接ぎ木や挿し木で増やすのが基本なので、
種から桜の育て方の本は見かけないのです。
桜を種から育てて見たい方もおられるので、まず桜の種はどこにあるのか?
ただしソメイヨシノは同一個体同士では受粉
できない性質(自家不和合成)があるんです。
桜の種の採取法は?
●ヤマザクラ等が実がなるがソメイヨシノはなりません。
ソメイヨシノ以外なら良いのです。
①サクラの種子(核果)は地方によりますが、本州では
5月末~6月中頃に熟します。
殆んどの種類の桜種子は黒色に熟し、赤いのは未熟か不稔の物と思ってくださいね。
黒く色付いた物を採集(落ちたのを拾う)し、実の部分が腐熟するまで数日保存した後に、
果肉を洗い去ります。
出来るだけ綺麗に果肉を取らないと、後刻にカビ発生の元になる可能性がありますので注意してください。
②水にて浮遊選別を行い、浮いているもの・中層に浮遊するものは廃棄して下さい。
③2~3日陰干し・風乾するのですが、行わなくても効果の差は無いようです。
④少量の場合は直ぐに鉢に播種されるのも良いです。
日陰に置いて乾燥と過湿を防いでください。
土の中に鉢を首迄埋めるのも良いでしょう。
種子が多い場合には、湿砂と種子を半々に混合し、網袋に入れて水捌けの良い土中40cm以上に埋蔵して下さい。
40cmとかに拘るのでは無く、乾燥せず・熱射に影響を受けない所と解してください。
種子が少ない場合は、素焼きの鉢に収めて埋め込むのもよいです。
なぜ素焼きの鉢が良いのかは、ブラスチックの鉢は、底穴以外、完全にプラスチックでおおわれていますから、湿り気がたまりやすく、土が乾きにくい一面があります。
湿気に弱い植物にとっては、とてもつらい状況です。
⑤播種時期は、冬の寒さと乾燥に影響を受けない地方・若しくはその対策が可能であれば、10月末に播種します。
一般的には2月に播種(種子が割れて発芽を始める前)します。
⑥種子の保存については、冷蔵庫での保存が良く取り上げられますが、
サクラ種子は3~5℃で約12週間の冷蔵保存をすると、発芽効率が良いとの報告があります。
保存期間がそれ以下でも以上でも効果が悪くなるとのことです。
⑦種子採取後に冷蔵保存を行い、更に冬の寒さに会いますと冷蔵期間が余りにも長い事になります。
それ故に④での土中保存が手軽で確実とされます。
実例では、採取後に厚手のポリブクロに入れて、冷蔵庫の野菜室で保管したところ、
1月に白い根が出て来て、直ぐに種まきしたが、寒期ですので全滅したとの事でした。
多分野菜室は温度が高めですので、発芽が始まったと想像されます。
⑧種まきする前に再度浮遊選別を行ってください。
時には3割位が浮く事が有ります。
⑨種まきは育苗箱やプランターが持ち運び可能であり便利と思えます。
種まきする際の覆土(ふくど)の厚さは、種子径の2倍を目安にして下さい。
発芽効率が悪いので、可なり密に播種すると良いでしょう。
種子が健全である事が勿論ですが、種子貯蔵条件により発芽率が大きく変わります。
数パーセントから60%程と言われております。
※覆土(ふくど)は、草花や野菜のタネをまいた後、その上に土をかぶせること、 またはその土の意味である。
⑩本葉が3~4枚程になる5月末頃に移植します。
その際には根の先端を数ミリ切ってください。
早く大きくなったものは、5月中頃でも移植可能です。
土は園芸用の培養土でも良いのですが、赤玉土の団粒を持った土の方が根の張りが良いです。
追肥は2000倍に薄めた液体肥料を10日1回くらいに与えて下さい。
日当たりの良い場所に置いて下さい、真夏は強い西日は避けて下さい。
桜の種 大島桜
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