ヤスリの語源は鏃(やじり)を擦る、又は弥磨(いやすり)から
ヤスリになったとわれております。
ヤスリの95%は広島県呉市です。
深澤敏夫さんは、江戸ヤスリの日本一の技を見せる親方である。
職人深澤敏夫さんがNHKプロフェッショナルに登場。
その細工は
平面、凸面、凹面、波面、などある。
全国各地からそれぞれの細工に適した形のヤスリの注文が舞い込んでくる。
●刀鍛冶など鍛冶屋用の各種ヤスリ
●刀の鞘を削る長い柄がついたやすり
●琵琶、尺八、笛、三味線などの楽器用の各種ヤスリ
●光学器械用のヤスリ
●医学用は、外科用、歯科用など
●象牙用、鼈甲用、鉄砲用、靴製造用など
このような江戸ヤスリのて日本一の深澤敏夫さんのプロフィールや略歴を
調べてみました。
ヤスリ職人 江戸ヤスリ
生年月日:昭和16年10月3日
3代目の江戸ヤスリ職人として中学を出て手伝い始める。
父親に弟子入りしたものの2代目が戦争に行った為、
教わる人がいなくなった。
父が私の兄弟子に言い伝えてあった為、様々な兄弟子の得意技を体得。
負けず嫌いのため多くの難度の高いヤスリに挑戦難しいヤスリが得意技と
なっていった。
修行はヤスリに合わせたタガネを作る技だけでも10年は必要だそうです。
ヤスリの歴史と江戸ヤスリ
ヤスリは5世紀の古墳からの出土例もみられる古い道具です。
江戸時代には都市部における需要が増大して、
江戸中期頃には江戸市中にヤスリ専業の職人が開業していたとみられます。
その技法は明治時代の職人たちに受け継がれていきました。
深沢敏夫さん(昭和16年生)の祖父、松五郎氏が当地で、深沢やすり店を開業したのは明治30年代頃です。
しかし大正期頃から、広島県仁方町などで機械生産されるヤスリが主流となっていきます。
全国金物名鑑(昭和3年)では、現在の台東区域に23軒のヤスリ業者がみえていますが、東京の手作りヤスリ職人は次第に減少していきました。
深沢敏夫さんは昭和31年から修業をはじめて、伝統的技法による
ヤスリの製作・販売を続け。
現在、手作りヤスリ職人は全国でも数少なく、台東区内では深沢さん
ただ一人だそうです。
大量生産の規格品では対応できないような、多種多様な顧客さんの
注文に応えています。
基本的な製作工程は
1火造り 2焼なまし 3酸洗い 4研磨 5目切り 6焼き入れ 7酸洗いと錆〈さび〉止め加工です。
江戸ヤスリ 深沢やすり店
最寄駅
上野駅より徒歩10分
所番地
東京都台東区東上野6-27-8
電話番号 03-3844-6608
営業時間 8:30~18:30
定 休 日 不定休
●江戸やすりの値段●
350円~
最後に
後継者が居ないのは残念です、現在手作りやすり職人は全国で10人くらいだそうです。
日本の貴重な職人がいなくなるのも時間の問題です。