林家 正楽(はやしや・しょうらく)師匠は、寄席紙切りの第一人者であります。
気負いを見せない淡々とした芸で、客の注文に応じて、確実にそして綺麗に切り抜いていくのです。
短いが洒落の利いた言葉の数々、注文から出来上がりまでの流れの組み立てなど、
そのセンスの良さが必要で、現在は日本で一番元気な紙切りだそうです。
実際ほぼ毎日どこかの高座に上がっている、それも浅草、上野、新宿、池袋、
一日にいくつもかけもちで、寄席が紙切りが「楽しくてしょうがない!」からだそうです。
紙切りは時代を反映するので、お客さんの注文で切りますから,勉強が必要なのです。
ただ、子どもの注文が一番大変でマニアの子どもたちはそれぞれの細部まで知っており、大変だそうです。
しかし出来ないものは、笑いで落ちを取るしかありません。
例「お題」リストラのお題
切り絵にできず「リス」と「トラ」を切ったそうです。
そんな林家 正楽師匠の紙切り三代目の経歴や年齢に高校は?紙切りは芸術家や伝統工芸の職人なの?など調べてみました。
林家 正楽(はやしや・しょうらく)師匠の経歴
職業:寄席紙切り、社団法人落語協会に所属
誕生日:1948年1月17日生まれ
出身地:東京都目黒区
最終学歴:工業高等学校
趣味:散歩、スポーツ観戦、クロスワードパズル
師匠:二代目林家正楽
芸 歴
1966年(昭和41)に二代目林家正楽に入門 芸名「一楽」。
1988年(昭和63)に「林家小正楽」を襲名。
2000年(平成12)9月に三代目「林家正楽」を襲名。
受賞歴
1983年(昭和58)に第13回 国立新人演芸会金賞。
1988年(昭和63)に第3回 選抜若手演芸大賞色物部門奨励賞。
2020年(令和2)3月に令和元年度(第70回)芸術選奨 文部科学大臣賞(大衆芸能部門)。
2023年(令和5)2月に第44回 松尾芸能賞 功労賞
私の #七夕🎋
大好きな友だちが私のために #林家正楽 師匠にリクエストをして切っていただいた #切り紙
ありがとう!
ずっと仲良くさせてください⭐️ pic.twitter.com/r76HVzEfNG— himawari811🌻 (@ray81162) July 7, 2023
林家 正楽師匠は演芸とは全く関係が無い家庭で育ったそうで、
小学生の頃は通信簿に「落ち着きがない」とよく書かれ、授業中の私語が多い。
そうかと思えが発表能力がない、物真似をして友だちの笑いを取ったりするようなクラスの人気者でもない。
うるさいけれど一人で何か言ってみろといわれると黙ってしまうような,どちらかといえば内気な性格でした。
林家 正楽師匠は高校卒業後は、会社勤めが面白くなく、先代正楽の芸を見て「俺はこれをやるんだ」と思い立ち、入門されている。
師匠からは「弟子にはできないが,紙切りは教えてあげるから仕事が休みの日はうちに来なさい」との返事をもらう。
当時は,うちの師匠はまだ小正楽の名前で,初代の正楽が亡くなって日も浅かったので,本格的に弟子をとるという状況ではなかった。
それからは会社に勤めながら,日曜日や夜に師匠の家に通って稽古するようになり、
仕事は相変わらず嫌だったんですが,高校推薦で入った会社ですから一年間は勤めるべきだろうと,翌年の三月を待って退職。
しかし働かなければ生きていけませんから、アルバイトを始める。
早稲田大学の生協の書籍部で働き始めたんですが,本に囲まれての仕事ですからね,働きながら勉強もできてとってもいい仕事場だったそうです。
その後は紙切り芸人としての仕事も始まり、現在に至っております。
当代林家正楽師匠紙切り作品。左『伊豆の踊子』実旅行100年、右『古都』川端康成生誕120年。今度師匠にリクエストして『雪国』切ってもらいます!頑張ろう越後湯沢温泉!!!#川端康成 #雪国 #越後湯沢温泉 #林家正楽 #伊豆の踊子 #古都 pic.twitter.com/ujkAp2WkgC
— 温泉ワンダフル ONSEN_WONDERFUL (@onsen_wonderful) August 4, 2023
林家 正楽師匠の紙切りは芸術家や伝統工芸の職人なの?
林家 正楽師匠は、切っている自分の姿を楽しんでほしいと、はなしております。
林家 正楽師匠は、これからの目標はハサミと紙を持つ姿がかっこいい芸人になることですと、はしておられます。
切り終えた紙だけにお客さんの目が向くんじゃなくて,切っている自分をより楽しんでもらいたい、
ただ「きれいに切るだけだったら高座に上がる必要はありません」。
林家 正楽師匠は「伝統工芸の職人でもなければ」「芸術家」でもありません、
あくまでも「芸人ですから」。
落語以外の芸を「色物」と呼びます、 漫才も奇術も曲芸も「色物」になります。
構成からいえば落語が7だとすると色物は3という割合で、落語数本(3~4)の合間に色物が1本入ります。
落語だけだと飽きちゃいます、そこで、重要になってくるのが色物さんなのです。
寄席でしか見ることのできない寄席ならではの色物さん達の生の芸を見るのも寄席の楽しみ方の一つです。
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