服部真理子(はっとり・まりこ)さんはユニフォームデザイナー、豊通ユニファッション(旧レナウンユニフォーム)企画デザイン室 室長。
服部真理子さんは「毎日着るもの」というユニフォームの本質を重視し、見た目だけでなく、着心地や機能性、
働く人のモチベーション向上など、ユニフォームが持つ多面的な価値をデザインに反映させることに力を注いでいます。
服部真理子さんは、ユニフォームを単なる衣服ではなく、企業の顔やブランディングの一端を担う重要な存在と位置づけて、
実際のデザイン作業に入る前に、クライアント企業の歴史や理念、ユニフォームを着ることで会社がどう変わるか、
さらには髪型や言葉づかいに至るまで徹底的に議論し、それらを言語化してデザインに落とし込むプロセスを重視しています。
また、プレゼンテーションにも力を入れており、デザインの意図や想いをしっかりと伝えることで、クライアントの信頼を得ています。
豊通グループの組織力を活かし、持続可能な素材やフェアトレード認証コットンの導入など、社会的課題にも積極的に取り組んでおり、
服部真理子さんのデザインは、機能性や耐久性だけでなく、環境配慮や多様性といった現代的なニーズにも応えており、
2025年大阪・関西万博の公式ユニフォームデザインも担当するなど、その実力と信頼は業界内外で高く評価されています。
服部真理子(はっとり・まりこ)さんの経歴
職業:ユニフォームデザイナー、豊通ユニファッション(旧レナウンユニフォーム)企画デザイン室 室長
誕生:1970年生まれ
出身地:長野県飯田市
出身高校:長野県飯田風越高等学校
出身短大: 女子美術大短期大学部
家族:夫、長男
趣味:料理
服部真理子さんは曽祖母が洋裁店を営んでおり、幼い頃から洋服が好きだったそうです。
長野県飯田風越高等学校時代に、自分が着たい洋服が地元に売っていなかったため、高校時代にミシンを買ってもらい、自分で洋服を作ったことを原点。
高校卒業後は女子美術大学短期大学部で服飾デザインを学ぶ。
卒業後にアパレルメーカーのデザイナーに就職。
1990年(平成2年)より豊通ユニファッション(旧レナウンユニフォーム)企画デザイン室 室長で企業の制服のデザインを手掛ける。
サービス業など500以上のユニフォームデザインを手がける。
2025年(令和7年)大阪・関西万博の公式ユニホームのデザインを担当し、約500作品から選ばれた。
「どんな人でも似合う」万博ユニホーム公開 デザイン、色は男女共通https://t.co/M2oWHOlhZp
デザインを手がけたのは、制服メーカー「豊通ユニファッション」(名古屋市)のデザイナー服部真理子さん。
協会の公募に応募し、513作品の中から選ばれた。 pic.twitter.com/HLxNl47Sdw
— 朝日新聞デジタル速報席 (@asahicom) April 13, 2024
服部真理子さんがデザインチームに与える影響は!
服部真理子さんがデザインチームに与える影響は、単なるデザインの指示や監督にとどまらず、チーム全体の思考やアプローチそのものを深く形作っている点にあります。
服部真理子さんは「毎日着るもの」というユニフォームの本質を大前提に据え、見た目だけでなく、着心地や機能性、
着用者のモチベーション、企業のブランディングまで多角的に考慮する姿勢をチームに浸透させています。
実際のデザインに入る前に、クライアント企業の歴史や理念、新しいユニフォームによる企業イメージの変化、
さらには髪型や言葉遣いに至るまで徹底的に議論し、それを言語化してデザインに落とし込むというプロセスを重視しています。
このようなリーダーシップのもと、デザインチームは単なる「見た目」ではなく、企業の個性や価値観を表現し、働く人が誇りと愛着を持てるユニフォームづくりを目指しています。
さらに、プレゼンテーションやコンセプトの伝え方にもこだわり、クライアントへの提案力を高めるなど、チーム全体のアウトプットの質を向上させています。
また、豊通グループの組織力や素材調達力を活かし、サステナビリティや多様性への配慮も積極的に取り入れることで、デザインチームが時代のニーズに応えられるよう導いています。
服部真理子さんの存在は、デザインチームに「深い議論と本質的な価値追求」「多角的な視点」「社会的責任への意識」といった文化を根付かせ、
チーム全体のクリエイティビティと提案力を底上げする大きな影響を与えています。