蜂谷 潤(はちや ・じゅん)&友廣 裕一(ともひろ・ ゆういち)2人によって立ち上げられた合同会社シーベジタブルです。
シーベジタブルは「海藻で 海も人も すこやかに」というビジョンのもと、海藻の基礎研究から種苗生産、
陸上および海面での栽培、加工、販売、そして新しい食文化の提案までを一貫して行うユニークな企業です。
お二人は、研究者や料理人、地域の生産者など多様な専門家やパートナーと協力しながら、
世界初となる地下海水を用いた「すじ青のり」の陸上栽培や、30種類以上の海藻の種苗生産技術の確立など、これまでにない革新的な取り組みを実現してきました。
また、障害のある方や高齢者と共に生産を行うなど、地域社会との連携やインクルーシブな働き方にも力を入れています。
蜂谷社長と友廣社長は、海藻の持つ可能性を最大限に引き出し、海の生態系を守りながら、
豊かな食文化と新しい産業を生み出すことを目指して活動しています。
彼らの挑戦は、環境問題や地域課題の解決にもつながる、社会的にも意義の大きいものです。
蜂谷 潤(はちや ・じゅん)社長の経歴
役職:合同会社シーベジタブル社長
誕生:1987年~1988年生まれ(予想)
出身地:岡山県
出身大学:高知大学農学部栽培漁業学科(現在の農林海洋科学部)
出身大学院:高知大学農学部
「キャンパスベンチャーグランプリ(CVG)」文部科学大臣賞・テクノロジー部門大賞を受賞。
一般社団法人うみ路を立ち上げ、地域資源を活用した加工品開発や地域内外の交流イベント企画を始める。
海洋深層水を活用したアワビ類及び海藻類の複合養殖のビジネスプランを構想し、これを事業化するべく研究活動を行う。
その後、海藻の生産に特化する形で共同代表の友廣氏と共に合同会社シーベジタブルを創業。
日本各地の減少しつつある海藻を再生させることで海を豊かにすべく、海藻の種苗培養。
陸上・海面での栽培方法の確立まで、主に研究/生産メンバーとともに新たな挑戦を繰り返している。
▼無料プレ講座②
4/28(月)19:30-21:30 https://t.co/LKA1SuQiBy
ゲスト:合同会社シーベジタブル共同代表/友廣裕一氏
・地域で情熱を持続可能にする考え方
・アイディアをビジネスにするための戦略— 【公式】ローカル・スタートアップ協会 (@local_startup_) April 15, 2025
友廣 裕一(ともひろ・ ゆういち)社長の経歴
役職:合同会社シーベジタブル社長
誕生:1984年~1985年生まれ(予想)
出身地:大阪府
出身大学:早稲田大学商学部
大学卒業後に日本全国70以上の農山漁村を訪ねる旅へ。
東日本大震災後は、宮城県石巻市・牡鹿半島の漁家の女性たちとともに弁当屋やアクセサリーブランドなどの事業。
東京・墨田区で食べる人とつくる人がつながるマーケットを立ち上げ。
その後、共同代表の蜂谷と共にシーベジタブルを創業。
人や組織をつなぎながら、新たな海藻食文化をつくるべく駆け回る。
今朝はセブンプレミアムの
「すじ青のり天ぷらうどん」です。
マルちゃん(東洋水産)とシーベジタブル株式会社が共同開発したカップ麺です、美味しかった😃
スープまで飲み干した😋#天ぷらうどん pic.twitter.com/dgfRYkqcoa— 矢沢田 永吉 (@gekikara1965) May 8, 2025
海藻栽培が海の生態系に与える長期的な影響は!
海藻栽培(養殖)は、海の生態系に対して主にポジティブな長期的影響をもたらすと考えられています。
●生態系回復と多様性の向上
・海藻が茂る「藻場」は、多くの水生生物にとって産卵や幼魚の成育場所となり、生態系の基盤を支えています。
・近年、地球温暖化や藻食動物(魚やウニ)の食害によって天然の藻場が急速に減少し、生物多様性が損なわれる「磯焼け」が深刻化しています。
・海藻養殖によって人工的に藻場を造成することで、失われた生息環境を再生し、生物量や生物多様性の回復が確認されています。
調査では、養殖場内で小型甲殻類(ヨコエビ・ワレカラ類)の個体数が大幅に増加し、養殖していない海域と比べて最大で2億個体の増加が見られました。
●栄養循環と水質改善
・海藻は光合成によって二酸化炭素を吸収し、酸素を供給するだけでなく、海中の過剰な栄養塩類(窒素やリン)を吸収するため、富栄養化の抑制や水質浄化にも寄与します。
・これにより、より健全な水生生態系が維持されやすくなります。
●地域ごとの最適な導入と注意点
・その海域に合った海藻種を選定し、適切な管理のもとで栽培することで、元々あった生態系のバランスを崩さずに多様性の回復が期待できます。
・一方で、外来種の導入や過剰な養殖は、生態系の攪乱や新たな問題を引き起こすリスクもあるため、長期的には地域特性に応じた慎重な運用が必要です。
まとめ
海藻栽培は、失われた藻場の再生、生物多様性の向上、水質改善など、海の生態系に対して長期的にプラスの影響をもたらすことが最新の調査で定量的に示されています。
適切な種の選定や管理、バイオセキュリティ対策など、持続的な運用が重要です。