安藤 忠雄(あんどう・ただお)安藤忠雄建築研究所 代表 建築家です。
安藤 忠雄氏の建築は、コンクリート打ち放しのシンプルかつ洗練された造形、幾何学的な構成、
そして自然光や素材の効果的な活用を特徴としています。
特に「光」と「空間」との対話を重視し、建築を通して自然や周囲の環境との調和を追求してきました。
安藤 忠雄氏の設計は、単なる機能性や美しさだけでなく、そこに住む人や使う人の「魂の一部」となるような空間を目指している点が特徴で、
住宅は「その人の生き方そのもの」と捉え、時間とともに住まい手の人生に深く寄り添う建築を志向しています。
安藤 忠雄氏の代表作には「住吉の長屋」「光の教会」「地中美術館」などがあり、国内外で数多くの美術館や文化施設、集合住宅を手がけてきました。
安藤 忠雄氏は現代建築において「環境との共生」や「持続可能性」にも強い関心を持ち、都市や自然の中で新たな価値を生み出す建築を提案し続けています。
独学で建築を学び、常に挑戦し続けるその姿勢と、唯一無二の建築哲学によって、安藤忠雄氏は世界的に高い評価を受けています。
安藤 忠雄(あんどう・ただお)代表の経歴
役職:安藤忠雄建築研究所 代表 建築家
誕生日:1941年9月13日生まれ
出身地:大阪府大阪市港区
出身高校:大阪府立城東工業高等学校
兄弟:三人兄弟で弟が2人
双子の弟は、北山創造研究所(都市コンサルタント業/商品デザイン業)を主宰する北山孝雄氏
受賞歴
日本建築学会賞作品賞(1979年)
毎日芸術賞(1987年)
日本芸術院賞(1993年)
プリツカー賞(1995年)
高松宮殿下記念世界文化賞(1996年)
RIBAゴールドメダル(1997年)
AIAゴールドメダル(2002年)
京都賞思想・芸術部門(2002年)
UIAゴールドメダル(2005年)
ジョン・F・ケネディセンター芸術金賞(2010年)
後藤新平賞(2010年)
名誉職
1987年に米国イェール大学客員教授。
1988年に米国コロンビア大学客員教授。
1989年に米ハーバード大学客員教授。
1997年に東京大学工学部建築学科教授に就任。
2002年に米国南カリフォルニア大学客員教授。
2003年に7東京大学を定年退官して、東京大学名誉教授の称号を得る。
2005年に東京大学特別栄誉教授の称号を得る。
安藤忠雄文化財団を設立。
ご飯の後は、安藤忠雄展へ。模型が沢山あって、図面だけよりもよくわかって面白かった😆映像で体感できるのが特に好き。まさかのあの方の美声も聴けます💕おすすめです✨ pic.twitter.com/Lzao0OmhkB
— sssakura (@sssannna777) June 26, 2025
安藤 忠雄代表は一人娘だった母親の実家・安藤家養子となる。
大阪府立城東工業高等学校在学中に17歳の時にプロボクサーのライセンスを取得しフェザー級でデビュー。
リングネームは「グレート安藤」。
1年半ほどでボクシングからは引退。
経済上の理由で大学には通えず、毎日15時間以上独学し建築士試験に1発で合格。
1965年より4年間、2度にわたり世界を放浪。
1966年に二級建築士取得。
1973年に一級建築士取得。
木工家具の製作で得た資金を手に、24歳の時から7ヶ月、欧米、アフリカ、アジアへ放浪の旅に出る。
1969年に安藤忠雄建築研究所を大阪に設立
1976年に「住吉の長屋」(大阪市住吉区)が高く評価され、1979年に日本建築学会賞を受賞。
以降、コンクリート打ち放しと幾何学的なフォルムによる独自の表現を確立し、世界的な評価を得る。
1980年代に関西周辺(特に、神戸市北野町と大阪市心斎橋)での商業施設設計や寺院・教会設計を相次いで建設。
#近つ飛鳥博物館
如何にも… な安藤忠雄建築
エントランスへと繋がる
アプローチは典型的ですよね
灰白色と青緑色との対比が
画として映えます♪ pic.twitter.com/Ayf7bnWiBI— このむ(Konomu.) (@Tenkawa_Konomu) June 26, 2025
安藤忠雄氏が建築において重視する魂とは!
安藤忠雄氏が建築において重視する「魂」とは、単なる物理的な空間やデザインを超え、
建築が人の生き方や心に深く結びつく存在であることを意味します。
彼は「住宅はその人の生き方そのもので、その人が5年10年と住んだときに、その人の魂の一部になるような存在でないといけない」と語っており、
建築が住む人や使う人の人生に寄り添い、その人の魂と一体化することを理想としています。
安藤氏は建築を「見るもの」ではなく「体験するもの」と捉えて、建築空間を五感で感じ、そこに根付く哲学的な思想やメッセージを体験することで、
訪れた人の心を動かし、記憶に残る「魂の宿る空間」を生み出すことが建築の本質だと考えています。
さらに、素材や光、自然との調和を通じて、コンクリートの冷たさを超えた温かみや感動を空間に吹き込むことも「魂」を宿すための重要な要素とされています。
安藤氏の建築は、単なる機能や美しさに留まらず、そこに集う人々の心に深く響く体験を提供し続けているのです。