池井晴美(いけい・はるみ)千葉大学 国際高等研究基幹 テニュアトラック准教授; (兼任)環境健康フィールド科学センター所属です。
専門は自然セラピー、環境健康学、木センター質環境学、生理人類学で、自然環境や自然由来の刺激が人に及ぼす生理的影響の中心を中心に研究を行っています。
池井準教授の研究は、森林や都市公園、木材、花卉、観葉植物など多様な自然要素が人に与える生理的リラックス効果を、
脳活動(近赤外分光法による前頭前野活動)、自律神経活動(心拍変動性による副交感・交感神経活)また、
これらの自然がもたらす心身へのリラックス効果を定量的に示す根拠の暫定にも力を入れています。
今年特に注目しているテーマとして、自然環境刺激による生理的効果の「個人差」に着目し、そのメカニズムと科学的検証にじっくりと取り組んでいます。
モットーは「俯瞰的に物事を理解すること」であり、ウェルビーイングの向上や効果ストレスマネジメントの普及を目指して、
実験や学術的な発信だけでなく、講演や行政・産業界との連携、社会への長期的な活動など堅実な分野で取り組んでいます。
池井晴美(いけい・はるみ)先生の経歴
職業:千葉大学 国際高等研究基幹 テニュアトラック准教授; (兼任)環境健康フィールド科学センター
誕生:1990年生まれ
出身地:長野県
出身大学:千葉大学
大学院:千葉大学大学院園芸学研究科博士前期課程修了
大学院:博士後期課程修了博士(農学)取得
【受賞歴】
2025年 文部科学大臣表彰若手科学者賞 文部科学省。
2022年 第 17 回春季大会優秀発表賞 日本感性工学会。
2021年 日本農学進歩賞 公益財団法人農学会・
2019年 日本木材学会奨励賞 一般社団法人日本木材学会。
2018年 学業成績優秀者に係る学長表彰(博士後期課程) 千葉大学。
2018年 Future Earth優秀発表賞 千葉大学。
2016年 SATテクノロジーショーケース2016若手特別賞 つくばサイエンス・アカデミー。
2015年 学業成績優秀者に係る学長表彰(博士前期課程) 千葉大学。
2013年 第68回大会優秀発表賞 一般社団法人日本生理人類学会。
2011年 研究奨励発表会(関東地区)優秀発表賞 一般社団法人日本生理人類学会。
池井晴美先生の著書!
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5月16日(金)午後8時~NHK Eテレにて放送予定の「おとな時間研究所」に千葉大学国際高等研究基幹(環境健康フィールド科学センター)池井晴美先生が出演します。
自然セラピー研究の科学的エビデンスを紹介するとともに、実践法について提案します。https://t.co/VEWcoRxred— 千葉大学広報 (@Chiba_Univ_PR) May 15, 2025
内閣府発行の海外向け政府広報誌「HIGHLIGHTING Japan」に宮崎良文名誉教授と池井晴美テニュアトラック准教授のインタビュー記事が掲載されました。
— 千葉大学自然セラピー学研究室 (@NT_Lab_Chiba) June 6, 2024
池井晴美先生が取り組む自然セラピーの科学的根拠は!
池井晴美先生が取り組む自然セラピーの科学的根拠は、自然環境や緑、木材などの「自然刺激」が、
人の身体と心に留める生理的リラックス効果を複数の客観的な生理指標によって科学的に実証している点にあります。
前頭前野の脳活動を近赤外分光法(fNIRS)で測定し、自然環境でのリラックス効果を評価し、
自律神経活動について、心拍変動性(HRV)による副交感神経・交感神経の活動の変化を解析します。
内分泌活動では、唾液中ストレスホルモン濃度(コルチゾールなど)を測定し、ストレス低減効果を検証し、
これら多面の生理指標を活用し、都市空間や人工物と比較して自然環境がもたらすストレス緩和・ウェルネス向上のエビデンスを体系的に積み上げている。
これらの活動は、主観的な感想に依存せず、脳・自律神経・内分泌という生理学的根拠に基づいてセラピーの有効性を認めている自然点が特徴です。