津野香奈美(つの・かなみ)は、神奈川県立保健福祉大学大学院ヘルスイノベーション研究科の教授であり、
社会疫学・精神保健学・行動科学の分野を専門とする研究者です。
津野教授は、健康と社会の関係を重視する「社会疫学」の立場から、人々のメンタルヘルスや働き方、
健康行動の変容などを科学的に解明しようとする研究を展開している。
特に、職場環境が心身の健康に及ぼす影響、ハラスメントやストレスへの組織的対応、
そして働く人々の心理的安全性の確保といった課題を中心に研究している点が特徴でです。
大学院では「健康行動科学」「社会健康学・社会疫学」「産業保健学」などの講義を担当し、
理論と実践を行き来する教育を重視し、学生の多くが実際の保健・医療・産業現場で活躍しており、
研究成果を社会に還元する「実装型研究」の指導にも力を入れている。
津野教授の活動は学内にとどまらず、企業や自治体との協働にも広がっている。
例えば、自治体における「上司のお悩み相談室」などの現場支援プロジェクトに参画し、
ハラスメント防止や管理職教育に携わるほか、メディア出演を通じてメンタルヘルスの社会的啓発にも貢献しております。
実証研究で得られた知見を現場の改善につなげる実践的な姿勢が、多くの信頼を集め、
総じて、津野香奈美教授は、学術研究と社会実践を架橋する存在として、現代の「働く人の健康」を包括的に支える専門家である。
津野香奈美(つの・かなみ)教授の経歴
職業:神奈川県立保健福祉大学大学院教授
誕生日:非公開
結婚:夫・子供3人
note:https://note.com/kanamitsuno
学位:
博士(保健学)(東京大学)
博士(医学)(和歌山県立医科大学)
公衆衛生学修士(MPH)(東京大学)
出身大学・大学院・職歴
2008年3月に東京医科歯科大学卒業
2008年4月 に東京大学大学院, 医学系研究科, 公共健康医学専攻
2010年3月に東京大学大学院(医学系研究科, 公共健康医学専攻) 卒業
2013年3月に東京大学大学院(医学系研究科, 健康科学・看護学専攻) 卒業
2013年4月に和歌山県立医科大学, 医学部衛生学教室, 助教
2016年4月に産業医科大学, 産業保健学部, 非常勤講師
2017年7月にハーバード公衆衛生大学院客員研究員
2017年8月に和歌山県立医科大学, 医学部衛生学教室, 講師
2013年9月 に東京大学大学院, 医学系研究科 精神保健学分野, 客員研究員
2019年4月に岐阜大学, 非常勤講師
2019年4月に神奈川県立保健福祉大学, 大学院ヘルスイノベーション研究科, 講師
2021年4月に神奈川県立保健福祉大学, 大学院ヘルスイノベーション研究科, 准教授
2021年4月に神奈川県立保健福祉大学, イノベーション政策研究センター, 准教授
2022年10月に早稲田大学, 理工学術院, 非常勤講師
2024年4月に神奈川県立保健福祉大学, 大学院ヘルスイノベーション研究科, 教授 現在
受賞歴
2013年11月に優秀演題賞, 第53回近畿産業衛生学会
2014年7月に奨励賞, 日本行動医学会
2014年11月に優秀演題賞, 第73回日本公衆衛生学会
2014年11月に若手奨励賞, 第54回近畿産業衛生学会
2015年5月に優秀演題賞, 第88回日本産業衛生学会
2015年12月に特別優良教員表彰, 和歌山県立医科大学
2017年5月に若手論文賞, 日本産業衛生学会生涯教育委員会
2019年12月に優秀演題賞, 第26回日本行動医学会
2021年6月に国際行動医学会早期キャリア賞
2023年10月にHRアワード2023 書籍部門優秀賞, 『パワハラ上司を科学する』, 日本の人事部
津野 香奈美教授の著書!
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⭐️とびだせ すかりぶ! すかりぶ おやこまつり開催⭐️withわんぱくフェスティバルin神奈川県立保健福祉大学
すかりぶ協賛事業者と子育て世代が、Web上のつながりを超えて直接交流を図るイベントを実施します!
今年も、「わんぱくフェスてティバル2025」と同時開催し、子育てイベントをさらに充実! pic.twitter.com/DPyDnjksg4— 子 育 て 応 援 ひ ろ ば す か り ぶ (@sukalive_yksk) October 20, 2025
津野香奈美教授の仕事と家庭を両立するリアルな研究者!
私生活では「仕事と家庭を両立するリアルな研究者」としての側面も注目されております。
津野教授は3人の子どもを育てながら研究と教育活動を続けており、
育児とキャリアの両立をテーマにした発言も多く自らの経験を踏まえて、
「働く親のメンタルヘルス」や「両立支援政策」に関する研究にも現実的な視点を反映している点が特徴です。
特に、子どもの学校行事や家庭での役割といった「生活者としての視点」を大切にしており、
研究の現場でも「実生活と学問の接点を見つめる姿勢」を貫いて、
SNSでは仕事に関する投稿が中心ながら、忙しい中でも家族時間を確保する工夫や、
働く女性としての等身大の悩みにも言及している様子がうかがます。
津野教授は、私生活と仕事を明確に「分ける」のではなく、「補い合う関係」としてとらえる立場をとっている、
家庭での経験や子育ての実感が、労働者支援や健康行動研究の理解を深める契機になっていると公言しており、
学問を「個人の幸福を支える実践知」として位置づけております。
このように、津野香奈美教授の私生活は、単なる背景ではなく、社会疫学者としての研究テーマや教育哲学と密接に結びついていることが特徴であるのがわかります。