沖本敦子(おきもと・あつこ)さんは人気絵本の仕掛け人・編集者 です。
子どもの本の世界で長く活躍し、多くの人気絵本を世に送り出してきた編集者で、
作品の魅力を丁寧に読み取り、作家の個性を尊重しながら、
読者である子どもたちに「本って楽しい」と思ってもらえるような世界をつくることを大切にしています。
作家の魅力を引き出す対話型の編集
作品の核になる部分を丁寧に読み込み、「この作家さんのこの部分をこう活かしたい」という具体的な企画を持って向き合う姿勢が特徴です。
子どもの“読書の入口”をつくる意識
子どもの本を「読書の第一走者」と捉え、楽しさ・驚き・安心感を届けることを重視しています。
チームでつくる本づくりへの敬意
作家、デザイナー、印刷所など、すべての工程を“リレー”と捉え、関わる人の力を信じて本を仕上げていく姿勢が印象的です。
フリーランスとして、出版社の枠を越えて幅広く子どもの本づくりに携わり、
イベントや対談でも「これからの子どもの本のあり方」を語るなど、
編集者としての視野を広く持ちながら活動しています。

沖本敦子(おきもと・あつこ)さんの経歴
職業:子どもの本の編集者
誕生:1978年2月生まれ
出身地:千葉県市川市
出身大学:日本大学芸術学部文芸学科
結婚:既婚
白水社での編集アシスタント。
2004年ブロンズ新社に入社。
2019年に独立し、フリーランスの子どもの本の編集者として活動。
麦田あつこのペンネームで文章の仕事も手がける。
主な担当作
かがくいひろしさん「だるまさん」シリーズ(累計1018万部)。
ヨシタケシンスケさん『りんごかもしれない』(82万部)。
鈴木のりたけさん「しごとば」シリーズ(42万部)。
岡田よしたかさん「たべものえほん」シリーズ(35万部)。
しおたにまみこさん『たまごのはなし』(ブラチスラバ国際絵本原画展金牌受賞)。
阿部結さん『どろぼうジャンボリ』。
担当書籍の累計発行部数は1400万部超。
「産後うつで約2年間、外に出られなかった」48歳絵本編集者が栄光と苦悩をくぐり抜けてつかんだ極意…
— 武政秀明 (@tkfrontier) May 15, 2026
沖本敦子さんつらく苦しかった産後うつ!
数々のヒット作を手がけ、お仕事に一生懸命向き合っていた沖本さん。
でも、赤ちゃんが生まれてしばらくした頃、重い産後うつを経験することになりました。
「この世界で、私にこの子をちゃんと守ってあげられるのかな?」
そんな不安がどんどん大きくなり、気づけば24時間ずっと心の中を占めるようになっていました。
赤ちゃんはとっても可愛くて、よく眠ってくれる子でした、ご主人も祖父母も優しく協力してくれて、周りから見れば恵まれた環境だったそうです。
それなのに、自分だけがどんどん苦しくなっていく、
「こんなに恵まれているのに、どうして私はうまくできないんだろう。
もしかして、母親になってはいけない人間だったのかな」
前年に経験した流産の悲しみ、仕事を頑張り続けた疲れ、
出産による心と体への大きな負担、思いがけない病気、そして新しく買った家のローンへの不安。
たくさんの出来事が重なり、頭は思うように働かなくなりました。
不安の波が次々と押し寄せて眠れなくなり、外出することも難しくなります。
言葉が出てこなくなり、たった1行のメールを書くのにも何時間もかかるように。
考えることも難しくなり、焦りと恐怖で身動きが取れなくなってしまいました。
そんな沖本さんを支えてくれたのは、ご主人でした。
祖父母とも力を合わせながら家事や育児をこなし、沖本さんには変わらず大らかに接してくれました。
ご主人は、
「家のローンが払えなくなったら売ればいいじゃん」
「どこにいたって、なんとかなるよ」
そんなふうに考えられる、とても楽天的な人だったそうです。
その後も良くなったり戻ったりを繰り返しながら、沖本さんは少しずつ回復。
今では当時以上の理解力や集中力を取り戻し、第一線で活躍されています。
「産後うつだった2年間は本当に苦しかったです。
光そのものみたいな子どもの前で心を病むことは、想像以上につらいことでした。
でも、家族や友人、周りの人たちと力を合わせれば、どんな大変な時期も少しずつ乗り越えていくことができます。
沖本さんもまた、たくさんの人たちの優しさに支えられながら、希望の光を見つけることができたのでした。
