荒木健太郎(あらき・ けんたろう)さんは日本の気象学者、雲研究者です。
2019年夏に公開された映画「天気の子」(新海誠監督)で気象監修を担当されており、
気象庁気象研究所の主任研究官として、雲の構造や発生メカニズム、
気象災害をもたらす雲の仕組みなどを解明する研究に取り組んでいます。
特に、防災・減災の観点から、豪雨や大雪などの気象災害を引き起こす雲の動きや性質を明らかにすることに力を注いでいます。
また、荒木さんは雲や天気の楽しさを広める活動にも積極的で、SNSや書籍、テレビ番組などを通じて一般の人々にも気象や雲の魅力、防災意識の大切さを発信しています、
著書には『すごすぎる天気の図鑑』シリーズや『雲を愛する技術』などがあり、子どもから大人まで幅広い層に親しまれ、
雲の観察や気象現象に親しみを持ってもらうことで、日常生活の中での防災意識向上にも貢献しています。
荒木健太郎(あらき・ けんたろう)さんの経歴
職業:日本の気象学者、雲研究者、気象庁気象研究所主任研究官、三重大学大学院生物資源学研究科協力研究員、防災科学技術研究所客員研究員
誕生日:1984年11月30日生まれ
出身地:茨城県
出身高校:茨城県立竹園高等学校
大学:慶應義塾大学経済学部中退
出身大学:気象庁気象大学校
大学院:三重大学大学院生物資源学研究科で博士(学術)の学位を取得
X:@arakencloud
職歴
2008年4月 – 2010年3月 新潟地方気象台
2010年4月 – 2012年3月 銚子地方気象台
2012年4月 – 2013年5月 気象庁 気象研究所 物理気象研究部 第一研究室 研究官
2013年5月 – 2015年3月 気象庁気象研究所 予報研究部 第四研究室 研究官
2015年4月 – 2019年3月 気象庁気象研究所 予報研究部 第三研究室 研究官
2019年4月 – 2022年10月 気象庁気象研究所 台風・災害気象研究部 第二研究室 研究官
2022年10月 – 現在 気象庁気象研究所 台風・災害気象研究部 第二研究室 主任研究官
2019年9月 – 現在 国立研究開発法人 防災科学技術研究所 客員研究員
2019年4月 – 現在 三重大学 大学院 生物資源学研究科 協力研究員
荒木健太郎さんの著書!
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関東の皆様、大雨にお気をつけください。
前線が7/11にかけて関東甲信を南下します。前線に向かう暖湿気流入と日中の気温上昇、上空の寒気の影響で、7/10は大気の状態が非常に不安定に。水害に警戒をお願いします。天気の変化に気をつけて安全にお過ごしください。 pic.twitter.com/vzuQQ1DbcG— 荒木健太郎 (@arakencloud) July 9, 2025
雲科学研究の最新動向は!
1. 最新の雲科学研究の概要
気象庁では、線状降水帯や積乱雲などの災害をもたらす雲の発生・発達メカニズムの解明に注力しています。
これにより、豪雨やゲリラ豪雨などの極端気象現象の予測精度向上を目指しています。
2025年には「日本の気候変動2025」報告書が公表され、雲の観測・予測技術の進展や極端現象の発生頻度に関する最新知見がまとめられました。
2. 主な研究・取り組み
高精度な観測・シミュレーション技術の開発
スーパーコンピューターや静止気象衛星「ひまわり」シリーズを活用し、雲の発生・発達過程を高解像度で解析、
これにより、短時間・局地的な豪雨の予測精度が向上しています。
「数値予報モデルの研究開発プラットフォーム」を整備し、大学や研究機関と連携して雲のシミュレーション精度向上を推進しています。
極端現象の発生頻度と気候変動
地球温暖化の進行に伴い、線状降水帯や激しい積乱雲の発生頻度・強度が増加する傾向が指摘されています。
最新の報告書では、これら極端現象の将来予測やリスク評価が強化されています。
防災・減災への応用
雲科学の知見をもとに、防災情報や警報の高度化を進めています。
特に、線状降水帯の早期検知や発生予測に関する新システムの開発が進行中です。
地方自治体や企業向けにも、雲に関する最新の科学的知見を提供し、気候変動適応策やリスクマネジメントに活用されています。
3. 研究集会・社会連携
2025年2月には「エアロゾル・雲・降水に関する研究集会」が開催され、国内外の最新研究成果の共有や共同研究の推進が図られました。
気象庁は150周年を迎え、AI技術の導入や国際協力など、次世代の雲科学研究にも積極的に取り組んでいます。
4. 今後の展望
雲の発生・発達メカニズムのさらなる解明と、AIやビッグデータ解析の活用による予測精度の飛躍的向上が期待されています。
気候変動の進行に伴う極端気象リスクへの対応や、社会全体の防災力強化に向け、雲科学研究の重要性は今後ますます高まる見通しです。
まとめ
気象庁の雲科学研究は、観測・シミュレーション技術の革新、極端気象現象のリスク評価、
防災情報の高度化など、多方面で進展しており、社会の安全と持続可能な発展に大きく貢献しています。