宮本 まさ江(みやもと ・まさえ)さんはスタイリスト、衣裳デザイナーで日本映画界の「ゴッドマザー」と称される。
宮本まさ江さんの特徴は常に快活で誰からも頼りにされる存在感にあり、作品に独特の風合いと懐かしい織り込み衣裳作りを行っていることで知られている。
宮本まさ江さんの衣裳制作は単独服の打ち合わせに留まらず、時代や物語の登場人物像を細かく読み解きながら、
脚本をベースに「全体香盤」と呼ばれる表を作成し、キャラクターの性格や生活環境まで想像しつくす。
また、宮本まさ江さんの仕事はチームワークの重要性を常に意識し、一人で上映できない複雑な作業を助け合いながら進めている点も特筆され、
昔と比べて映画制作全体の時間や予算が縮小傾向にある中でも、
新人の育成や多様な意見を取り入れた作品作りの必要性を重視し、文化産業としての発展を願う姿勢も見られる。
衣裳限りなく、小物やアクセサリーに続くまでトータルコーディネートを許されている彼女のスタイルは、
独自の感性と経験に裏打ちされており、日本の映画界における衣裳デザインの新たな基準を定期的に行っている。
また、多くの独立系映画や大作映画で衣裳を担当し、映画制作の現場における影響力も大きい。
総じて、宮本雅江さんは衣裳を通して映画作品の世界観やキャラクターの内面を丁寧に作り、
多くの映画人から信頼される「日本映画界のゴッドマザー」として、長年日本映画の質を支え続けている存在である。
宮本 まさ江(みやもと ・まさえ)さんの経歴
職業:スタイリスト、衣裳デザイナー
誕生:非公開
出身地:千葉県
岩波映画製作所で経理職入社。
1985年に第一衣裳に入社。
実家が洋服店でスタイリストとなる。
1988年にフリーに転身。
映画のスタイリストや衣装やデザインを担当。
1998年に下北沢に映画館「シネマ下北沢」をオープンして支配人を務める。
2000年には市川準監督の映画『ざわざわ下北沢』をプロデュース。
株式会社ワード・ローブを立ち上げ、大作映画から独立系映画まで数多くの映画のスタイリストや衣装のデザインを手掛ける。
受賞歴
2013年に 第36回日本アカデミー賞協会特別賞。
2019年に第74回毎日映画コンクール特別賞。
2023年に芸術選奨文部科学大臣賞。
宮本まさ江さんの出演映画作品はこちら!
宮本まさ江さんは、テーラーを営む父親と理髪店を経営する母親の家庭で、長女として誕生しました。
子どもの頃から落ち着きがなく元気いっぱいで、両親からは「鉄砲玉みたいだ」と表現されるほど、
そんな彼女が心をときめかせていたのが、父親に連れられて毎週のように訪れた映画館です、
スクリーンに広がるチャンバラや西部劇の世界は、幼い宮本さんにとって夢のような刺激で、
その体験が積み重なり、やがて映画衣装の道へ進むのはごく自然なことでした。
「衣装合わせでは100種類以上の黒い生地の中から、衣装の宮本まさ江さんと剛さんと一緒にイメージにあう“黒”を探すということもありました。」
藤井道人 – 映画の力を信じ抜く │ QUI – Fashion & Culture media https://t.co/DqbWemK3VO
— miyuuu (@cocoyui_1113) August 24, 2025
宮本まさ江さんの衣装が物語の感情やテーマに与える影響は!
宮本まさ江さんは、衣装が物語の感情やテーマに与える影響について非常に深い考えを持っています。
宮本まさ江さんは脚本を深く掘り下げ、登場人物の背景や作品全体の世界観を想像することで、
衣装が役に自然に見て、物語の感情やテーマを視覚的に伝える重要な役割を持つと考えています。
また、生地選びや縫製、使い込まれたような「汚し」など細部にもこだわりを持ち、衣装キャラクターの内面や空気感を表現している。
かつて、沖縄を舞台にした映画『宝島』では、約400名のエキストラの衣装一つに至るまでのこだわり、
当時の背景や登場人物の感情をしっかりと反映させることで、作品全体の印象と感情を強く後押しした。
宮本まさ江さんは、衣装が「コスプレ感」にならないように、作品の現実味を認識しない「生っぽさ」を大切にし、
衣装が物語の雰囲気に調和することで感情移入して深く考えている。
このように、宮本まさ江さんにとっての衣装は素朴な服装以上のものであり、物語の感情やテーマを映像として豊かに伝える「物語の言葉」として重要視されています。