エスピノーサ氏は、2025年4月1日付で日産自動車株式会社の代表執行役社長兼最高経営責任者(CEO)に就任しました。
前任者は内田誠氏です。
2025年3月11日、日産は経営体制の変更を発表し、当時チーフ・プランニング・オフィサーだったエ、
スピノーサ氏を新社長兼CEOに起用することを明らかにしました。
当時の日産は、業績の悪化や経営再建などの課題を抱えており、新たな経営体制による立て直しが求められていました。

イヴァン・エスピノーサCEOの経歴
Ivan Espinosa
出身地:メキシコ
大学:モンテレイ工科大学 機械工学科卒業
卒業年:2001年
日産入社:2003年
社長兼CEO就任:2025年4月1日
現職:日産自動車株式会社 代表執行役社長兼CEO
趣味
ドライブ: 愛車の日産フェアレディZでのドライブ
スポーツ: テニスやゴルフ
音楽: ギターやドラムの演奏
モータースポーツ: モータースポーツへの関心
バイク: オートバイでのツーリング
家族: 家族との時間を大切にしている
特に、日産のスポーツカーであるフェアレディZを愛車としている点は、自動車好きとして興味深いエピソードです。
エスピノーサ氏は、メキシコ出身の自動車業界の経営者です。
大学では機械工学を学び、卒業後は自動車関連企業などで経験を積み、
2003年にメキシコ日産に入社してからは、商品企画やマーケティング、
グローバル商品戦略など幅広い分野でキャリアを重ねています。
日産ではメキシコ、タイ、欧州、日本など、複数の地域で勤務経験を持っています。
自動車メーカーのトップとして、技術分野の知識を持つことも特徴の一つです。
職歴
2001年5月にモンテレイ工科大学卒業。
2001年5月にMedios社 ダイレクター。
2003年2月にJATOダイナミクス エンジニアリングアナリスト。
2003年10月にメキシコ日産 商品企画担当。
2005年1月にメキシコ日産 商品企画マネージャー。
2006年4月にメキシコ日産 商品企画・マーケティング部門長。
2008年7月にタイ日産 マーケティングダイレクター。
2010年4月にメキシコ日産 商品企画部門ダイレクター。
2014年4月に日産インターナショナル VP。
2016年4月に日産自動車 プログラムダイレクター。
2017年4月にグローバル商品戦略・商品企画 VP。
2018年4月に常務執行役員。
2019年12月に専務執行役員。
2023年7月に専務執行役員・モータースポーツ事業などを担当。
2024年4月にチーフ・プランニング・オフィサー。
2025年4月に代表執行役社長兼CEO。
エスピノーサCEOの今後の経営方針は?
日産は2026年度までに5000億円規模のコスト削減を目指しています。
また、2026年度(2027年3月期)には、自動車事業の営業利益とフリーキャッシュフローの黒字化を目標に掲げて、
単に規模を縮小するのではなく、無駄なコストを減らし、収益を生み出せる経営体質に変えることが狙いです。
商品ラインアップを見直し、売れる車を強化する!
エスピノーサCEOが重視しているもう一つの方針が、商品戦略の見直しです。
これまでの日産は、多くの車種を展開してきましたが、今後はすべての車種を維持するのではなく、
各市場で需要が見込めるモデルに経営資源を集中させる考えです。
2026年4月に公表された長期戦略では、世界の車種数を現在の56車種から45車種へと絞り込む方針が示されました。
一方で、重点市場には競争力のある新型車を投入していきます。
例えば、次のような商品展開が計画されています。
– 米国向けSUVの強化
– 中国市場向けの電気自動車の展開
– 日本市場での新型車投入
– ハイブリッド車と電気自動車のラインアップ拡充
– 高収益が期待できる車種への投資集中
エスピノーサCEOは、車種の数を増やすことよりも、顧客が求める商品を適切な価格で提供し、利益につなげることを重視しています
AI・自動運転など先進技術の強化!
日産の今後の成長戦略では、AIや自動運転技術も重要な位置を占めています。
日産はこれまで電気自動車や運転支援技術の開発に力を入れてきました、
今後は、こうした技術をさらに進化させ、競争力のある商品づくりにつなげる方針です。
2026年4月に発表された長期戦略では、将来的にAIを活用した運転技術を全車種の90%に導入することを目指しています。
また、自動運転技術の開発に加え、日常生活の中で便利に使えるモビリティの実現も目標に掲げて、
エスピノーサCEOが目指しているのは、単に自動車を製造・販売するだけでなく、
先進技術によって移動そのものの価値を高めることです。
ルノー・三菱自動車・ホンダなどとの連携強化!
エスピノーサCEOは、他の自動車メーカーとのパートナーシップも重視しています。
自動車業界では、電動化やAI、自動運転などの技術開発に巨額の投資が必要で、
そのため、すべてを自社だけで開発するのではなく、他社との協力によって開発コストを抑え、競争力を高める方針です。
特に日産とホンダについては、2024年から電動化や知能化分野での協業検討が進められ、
エスピノーサCEOは、こうしたパートナーシップを活用し、開発効率の向上と新たな価値の創出を目指しています。
ただし、各社との協業内容や実施範囲は個別の合意に基づくもので、すべての分野で統合するという意味ではありません。
米国・中国・日本の重点市場で販売を強化!
エスピノーサCEOは、世界各国で一律に販売を拡大するのではなく、市場ごとの需要に合わせた商品戦略を進めています。
2026年4月に発表された長期戦略では、2030年度に向けた販売目標も示されています。
市場 2030年度の年間販売目標
米国 100万台
中国 100万台
日本 55万台
※日産が公表した長期的な販売目標です。
各市場での具体的な方針は次のとおりです。
米国市場
SUVなどの販売を強化するとともに、現地生産を拡大し、関税や物流コストの影響を抑える方針です。
中国市場
電気自動車や新エネルギー車(NEV)の商品力を高め、中国国内だけでなく海外への輸出も視野に入れています。
日本市場
新型車の投入によって販売を立て直し、2028年度からは新たなコンパクトカーシリーズの展開も計画しています。
このように、地域ごとに異なる顧客ニーズを把握し、それぞれに適した車種を投入することが重要な戦略となっています。
エスピノーサCEOが目指す日産の将来像!
エスピノーサCEOが目指すのは、コスト削減だけで業績を回復させる日産ではありません。
経営基盤を立て直したうえで、商品力、技術力、ブランド力を高め、長期的に成長できる企業へと変革すること、
日産は今後の方向性として「Mobility Intelligence for everyday life
(毎日の暮らしを支えるモビリティ・インテリジェンス)」というビジョンも掲げています。
これは、AIや電動化などの技術を活用し、日常生活に新しい移動の価値を提供するという考え方です。
