パンザマストとは何？
千葉県柏市でよく耳にする「パンザマスト」という言葉、これは何を指しているのでしょうか。
実は、これは市内各所に設置されている防災行政無線のアンテナとスピーカーが装着された鋼板製の柱を指します。
特に、夕焼け小焼けの放送時に使用され、「子どもたちに帰宅を促す」という重要な役割を果たしています。
パンザマストの使われ方!
パンザマストは、主に防災情報の放送に利用されますが、最も有名なのは「夕焼け小焼け」の放送です。
この放送は、学校が終わる時間帯に流れ、子どもたちに安全に帰宅するよう促す目的があります。
また、地域のイベント情報や緊急のお知らせにも使用されることがあります。
千葉県柏市では夕方のチャイムをパンザマストと言う✨
面白い🤣#ナニコレ珍百景 pic.twitter.com/hjdY5Hc5KB— チコ (@4mvwSWfvaWaMtiN) April 28, 2024
パンザマストの起源は！
パンザマストが柏市で使われ始めたのは、１９８１年（昭和56年）の悲しい事件がきっかけでした。
市内の小学校で起きた刺殺事件後、子どもたちの安全対策が見直され、これが防災行政無線としてのパンザマストの設置に繋がりました。
１９８１年８月１日からは、「愛のひと声」運動の一環として夕焼け小焼けが放送されるようになりました。
香美町の17:00のチャイム(千葉県柏市的にはパンザマスト)、子供が歌っている…… pic.twitter.com/6xY7iU1JHq
— ぽんるるもっぺ (@ponrurumoppe) August 8, 2023
パンザマストの名前の由来！
「パンザマスト」という名前の由来は、ドイツ語で「鎧柱」という意味の「パンザーマスト」にあります。
これは、その頑丈さを鎧に例えたもので、いざという時に市民を守るための、強固な支柱という意味が込められています。
パンザマストの歴史！
パンザマストは、その起源から数十年が経過し、柏市だけでなく、隣接する我孫子市や大阪府松原市など、限られた地域でも使用されている事例があります。
また、小学校の周囲に「パンザマストを守りましょう」という看板が設置されるなど、その重要性が地域に根付いています。
千葉県柏市では夕方になると防災行政無線「パンザマスト（柏市特有の呼び方）」で「お家に帰ろうね！」を子どもたちに促すそうです。パンザマストってナンザマスト？😆😆😋 pic.twitter.com/BS5LYMCSUR
— キラークイーン🌻 (@killerqueen1007) January 24, 2023
パンザマストは若い人も言うの！
千葉県柏市で広く使われている「パンザマスト」という言葉は、若い世代にも親しまれています。
この言葉は、元々は防災行政無線のアンテナとスピーカーが取り付けられた鋼板製の柱を指して使われていましたが、現在では市民生活に深く根ざしています。
柏市だけではなく、隣接する我孫子市の一部でも使用されている「パンザマスト」ですが、その用法は地域によって異なり、各地で独自の意味合いを持つようになっています。
柏市では、特に若い人々の間でこの言葉が気軽に使われることが多く、地域文化としての一面も持ち合わせています。
このように、「パンザマスト」は単なる物理的な存在以上の意味を持ち、地域社会における絆や連帯感を象徴する言葉として若い世代に受け継がれているのです。
千葉県柏市の文化や歴史の一部として、今後も大切にされていくことでしょう。
