石川県珠洲市に位置する「海浜あみだ湯」は、奥能登地域の暮らしを見守り続けてきた銭湯です。
この地域特有の自然豊かな環境に囲まれ、海を眺められる大浴場を提供してきたことが、多くの人々にとって心身の癒しの場となっています。
元々は地域住民の憩いの場所として誕生した海浜あみだ湯は、日々の疲れを癒すとともに、地元のコミュニティをつなげる重要な役割を担ってきました。
地元住民に愛され続ける理由!
「海浜あみだ湯」が地元住民に長く愛される理由は、その温もりのある空間と、地域全体が大切にしてきたホスピタリティにあります。
この銭湯では、地下水を薪で沸かすという伝統的な手法が採用されており、地元ならではの自然資源を活かした湯治場としての魅力が光ります。
また、地元の常連客のみならず、多くの観光客も訪れるようになり、その一見シンプルながらも心温まる施設が珠洲市のシンボルのひとつとして根付いています。
海浜あみだ湯の場所は!
住所: 石川県珠洲市野々江町5
電話番号: 0768-82-6275
営業時間: 14:00~22:00
定休日:水・木曜日
駐車場:35台
X:@amidayu_suzu
インスタグラム:amidayu.suzu
アクセス
金沢駅→ 道の駅すずなりより車で3分
薪だー!!
海浜あみだ湯さんをはじめとした皆さんのおかげでだいぶ薪が集まってきました!道も悪い中本当にありがとうございます!
断水は続きますが、どんどん塩作りを続けていきます! https://t.co/46qCtM0kXy pic.twitter.com/YpvYPCy2lm— 株式会社 珠洲製塩【公式】 (@suzuseien) November 9, 2024
地下水を活かした営業再開への道のり!
通常の営業を再開するまでの道のりは平坦ではありませんでしたが、「海浜あみだ湯」運営者の新谷健太さんを中心に地域住民と協力しながら迅速な復旧作業が行われました。
まず、津波で破損した配水管やポンプを修理し、地下水を再び利用できる状態に戻すことが最優先課題で、
住民やボランティアの協力、さらには地域外からの支援も得ながら、短期間で設備の修復を実現しました。
まきを用いて地下水を沸かす独自のシステムが注目を集め、被災後2日という早さで「海浜あみだ湯」は営業を再開。
災害直後の地元住民の入浴ニーズに応えるだけでなく、断水中の被災者に対し湯を無料で提供する社会貢献活動も行いました。
多くの住民からは「再開直後のお風呂がこんなにもありがたく感じたことはなかった」という感謝の声が寄せられ、銭湯の存在意義が再認識される瞬間となりました。
被災した地域の皆さんに無償で
銭湯を営業しているテレビを見て
燃料代の足しにして欲しく
能登半島の先端、珠洲市の
【海浜あみだ湯】に到着🖐️代表の新谷さんに直接、支援金とお茶を渡せて本日の✨任務完了👍✨
色々話が聞けて、励ましに行ったのに逆に励まされて帰ります笑#能登は必ず復興する pic.twitter.com/W1j5xgFT9i— あつのぶ (@domeki1973) October 11, 2024
地元の温もりを届ける取り組みの広がり!
「海浜あみだ湯」は、珠洲の温もりを発信し続ける努力を惜しみません。
銭湯の復興過程では地域外からの支援や下呂温泉の源泉提供といった全国規模のつながりが生まれたこともあり、この銭湯を起点に珠洲と多様な地域との交流が広がっています。
また、地元住民の憩いの場としてだけでなく、観光客に地元の魅力を伝える接点としても機能しています。
住民と観光客がともに温まる場所として、「海浜あみだ湯」は珠洲の魅力を国内外に広め、地域活性化のモデルとなる取り組みを続けています。