片石貴展(かたいし・たかのり)株式会社yutori代表取締役社長です。
複数のストリートブランドを展開するアパレル会社「yutori」。
2020年にはZOZOグループからの出資を受け、現在は11ブランドを展開中。
そのSNSフォロワーは累計100万を超える。
同社は2023年に東京証券取引所グロース市場への新規上場を果たし、アパレル業界で急成長を遂げています。
yutoriの特徴は、20〜30代をターゲットにしたD2C(ダイレクト・ツー・コンシューマー)モデルでのブランド展開と、他社ブランドの積極的な買収にあります。
片石貴展社長は「ワカモノ帝国」の構築を目指しており、5年後には70ブランドにまで拡大する計画を持っています。
同社の経営理念は「若者のセンス重視」であり、各ブランドのクリエイティブは主に20代のメンバーが担当し、
片石貴展社長は若い才能への「投資」を重視し、彼らをプロデュースすることで組織の成長を図っています。
片石貴展(かたいし・たかのり)社長の経歴
役職:株式会社yutori代表取締役社長
誕生日:1993年12月25日生まれ
出身地:神奈川県
出身高校:神奈川県 公文国際学園高等部
出身大学:明治大学商学
片石貴展社長の高校時代は私服だったそうで、「サブカル不良」って感じだったそうです。
学校には馴染めなかったが、古着を目的に足繁く通っていた原宿で過ごす時間は楽しかったそうで、
原宿に通っていく中で、さらに「服」にハマっていった。
高校卒業後は明治大学商学に進学すると、音楽サークルに所属。
卒業後はモバイルゲーム事業などを手がけるアカツキを経て、
2018年にインスタグラムアカウント「古着女子」を立ち上げ、初期投資0円の「インスタ起業」としてyutoriを創業。
「9090」や「genzai」「PAMM」など複数のファッションブランドを運営。
2019年にバーチャルインフルエンサー専門エージェント『VIM』を立ち上げる。
2020年7月にZOZOグループへハーフジョインし、IPOを目指す。
Forbes 30 UNDER 30 JAPAN 2020受賞。
2023年12月に東証一部上場し、2024年3月期の売上高は43.2億円で、29ブランドを保有。
古着オタクで、最近渋谷パルコの「VCM」でエルメスのビンテージアイテムを800万円ほど購入した。
3/26(水)まで、2F LAZONA POPUP STOREに9090(ナインティナインティ)が登場!9090は、複数のストリートブランドを展開する株式会社yutoriの、古着MIXなストリートブランドです🧢今最も勢いのあるブランドのアイテムをチェックできるチャンスなので、ぜひお越しください🔥https://t.co/St96noi2we pic.twitter.com/CV33YuWIhi
— ラゾーナ川崎プラザ (@lalafanlazona) March 14, 2025
yutoriのブランド展開の秘訣は!
1. コミュニティ形成と情緒的価値
yutoriは、単なる製品販売を超えた「コミュニティビジネス」を重視し、ブランドを通じて価値観を共有する仲間を引きつけています。このアプローチにより、顧客やスタッフとの一体感を深め、熱狂的なファンを生み出しています
2. デジタル活用とトライアンドエラー
EC(電子商取引)を活用し、高速なトライアンドエラーを実現。
これにより、変化する市場やトレンドに柔軟かつ迅速に対応し、SNSを駆使したマーケティングでブランドの世界観を効果的に伝えています。
3. ブランドの規模と濃度の最適化
ブランドごとに適切な規模で展開し、「濃さ」を維持することを重視しています。
無理に規模拡大を目指さず、本当に届けたいターゲット層に集中することで、ブランド価値を守っています。
4. ストーリー性とリバイバル
ブランドにはストーリー性を持たせつつも、それを押し付けることなく自然に表現、古着から着想を得るなど、リバイバルの考え方も取り入れています。
5. 成長フェーズに応じた支援
「Yリーグ」という仕組みでブランドの成長段階ごとに適切なサポートを提供、売上基準やクリエイティブ課題への対応など、体系的な支援が行われています。
これらの戦略によって、yutoriは独自性の高いブランド構築と急成長を実現しています。