株式会社日建設計 代表取締役社長 大松 敦(おおまつ・ あつし)氏で2021年から現職。
「東京スカイツリー」「東京タワー」「東京ドーム」。
誰もが知る日本を代表するランドマークだけど、実はこれらすべての設計に関わった会社があるって知ってた?
その会社の名前は「日建設計」、一級建築士を1000人以上抱える、日本最大級の建築設計集団なんだ。
しかも活躍の場は日本だけじゃない、サッカースペインリーグの聖地「カンプ・ノウ」の改修コンペでは、
名だたる欧米の建築事務所を相手に見事勝利、世界レベルの実力を証明した。
さらに、渋谷の大規模再開発や「グラングリーン大阪」など、街の景色そのものを変えるような、
ビッグプロジェクトも次々と担当。
実は、私たちが普段目にしている街並みの裏側には、日建設計の仕事が数多く息づいている。

大松 敦(おおまつ・ あつし)社長の経歴
役職:株式会社日建設計 代表取締役社長
誕生:1960年5月17日生まれ
出身地:東京都
出身高校:都立戸山高校
出身大学:東京大学工学部
休日の過ごし方:半分はゴルフ、行かない時は、買い物や国内旅行など家族と過ごす。
1983年日建設計入社。
1998年企画開発室長。
2003年プロジェクトマネジメント室長。
2011年執行役員。
2015年常務執行役員。
2016年取締役常務執行役員。
2021年 代表取締役社長。
一級建築士、日本建築家協会登録建築家、日本建築学会会員。
HP:https://www.nikken.co.jp/ja/
すごい楽しみ!
カンブリア宮殿【一級建築士が1000人!日本最大の建築家集団「日建設計」の全貌】 | TVO テレビ大阪 https://t.co/ejeqoOfnVP
— まるなか (@Lbs2g3G) July 30, 2026
大松 敦社長の経営戦略は!
大松敦社長の経営戦略の核心は、「設計事務所の再定義」と「社会課題解決型企業への転換」です。
日建設計を「社会環境デザインプラットフォーム」へと変革し、建築設計の枠を超えて社会課題の解決を事業化する。
そのために、以下の4つの柱を掲げています。
1・社会環境デザインの価値向上
2・社会課題解決型事業の展開(自発型事業)
3・ビジネス基盤の革新(脱炭素・海外戦略・AI共創)
4・組織体制と経営指標の進化(人的資本・文化資本の強化)
1. 社会環境デザインの価値向上
大松社長は、建築設計を「社会の複雑な課題を解決するための総合知」と捉え直しています。
● 情報の高度管理と透明性の向上
プロジェクト内の膨大な情報を安全に蓄積し、ステークホルダーが活用できる仕組みを構築
建設コスト高騰に対応するため、透明性の高い発注方式や標準化・工業化を推進
● AIとの共創
AIが大量のデザイン案を生成する時代に、人間の感性による質感付与を強みとして再定義
設計者の役割を「意思伝達・総合調整」に拡張
2. 社会課題解決型事業の展開(自発型事業)
従来の「受託型ビジネス」から脱却し、自ら社会課題を定義し、事業として解決するモデルへ。
● 100億円投資による事業創出
脱炭素、地方活性化、スタートアップ支援などに100億円を投資
5年間で5億円の収益を見込む
● 代表的プロジェクト
PYNT(共創プラットフォーム)
ゼロエネルギーリノベーション(既存ビルの環境性能向上)
日建ビル1号館改修(環境性能と投資経済性の両立)
3. ビジネス基盤の革新
● 脱炭素戦略の先導
2021年に「気候非常事態宣言」を発表
建築分野のCO₂排出量の大きさを踏まえ、既存ビルの環境性能向上を最重要テーマに設定
● 万博での実験的挑戦
木材や特殊膜材「スペースクール」など、未実用化素材を積極採用
解体後の素材リユースまで視野に入れた循環型設計
● 海外戦略の強化
都市再生の経験(渋谷・新宿・東京駅)を海外都市へ展開
コミュニティ、産業、政策など社会レイヤー全体に影響を及ぼす事業へ拡張
4. 組織体制と経営指標の進化
● 2030年の数値目標
受託額:1050億円(25年比+300億円)
収益:990億円
人員:3100人
● 非財務資本の強化
人的資本
社会関係資本
文化的資本
知的資本
→ これらを「潜在価値」として可視化し、社会発信することで信頼と人材獲得につなげる
経営思想:大松敦社長が描く「新しい設計事務所像」
● 川上と川下の両方でハンドルを握る
設計者は「図面を描く人」ではなく、社会課題を定義し、事業を創出し、運用まで責任を持つ存在へ
● 完成後の建物に責任を持つ文化
使われ方・改善点まで自分事として捉える
解体後の素材リユースまで含めた循環型デザイン
● AI時代に問われる真価
AIが大量生成するデザインを、人間の感性で「現実の質感」に昇華させる
設計者の独自性・創造性を再定義
まとめ
大松敦社長の経営戦略は「設計の再定義」と「社会課題への直接介入」
大松敦社長は、建築設計を社会変革のための総合知として捉え直し、
日建設計を“社会課題解決企業”へと進化させる長期戦略を明確に示しています。
その戦略は、
AI時代の設計者の役割再定義
脱炭素社会の先導
自発型事業による新たな収益モデル
非財務資本の可視化と組織文化の刷新
という多層的な変革を伴うものです。
