背筋(せすじ)さんは、日本のホラー作家で、作品そのものを前面に出して活動する作家として知られています。
デビュー作は、KADOKAWAから刊行された『近畿地方のある場所について』で、
もともとは小説投稿サイト「カクヨム」で2023年1月下旬から発表されていた作品で、
当初は友人を楽しませるために書いた短編だったものが、反響を受けて長編化されました。
同年8月に書籍化され、背筋は作家として本格的にデビューしました。
背筋は、ホラーを書く際に「怖さ」だけでなく、「おもしろい物語」であることを重視する姿勢を示し、
極端にいえば、読者が面白いと感じるなら、必ずしも徹底的に怖い作品でなくてもよいという考え方です。
この姿勢は、背筋作品の読みやすさにもつながって、作品は恐怖を扱いながらも、
謎解きや調査小説のような推進力を持っています。
読者は「怖いから読む」のと同時に、「次の情報を知りたいから読む」ことになります。

背筋(せすじ)さんの経歴
職業:日本のホラー作家
本名:非公開
誕生:1989年生まれ
出身地:大阪府
出身大学:同志社大学 データサイエンスという分野
職歴
データサイエンスという分野を学んで、ある企業に就職
幼少期に見た『ゲゲゲの鬼太郎』をキッカケにホラーに興味を持つ。
6歳ごろから「学校の怪談」「怪談レストラン」などの児童書ホラーシリーズを図書館や家の書棚で見つけて読み始める。
12歳でホラー映画「リング」と出会う。
映画をきっかけに鈴木光司氏の原作小説も読み、続編の「らせん」「ループ」まで読破。
大人向けのホラーやミステリーを楽しむ。
14歳で小野不由美氏の「屍鬼」に出会う。
全5巻の大長編を一気読み。
同志社大学入学。
データサイエンスという分野を学ぶ。
同志社大学卒業後ある企業に就職しましたが、深い考えがあったわけではい。
23歳で小野不由美氏の「残穢」に出会う。
実話風のスタイルに刺激を受ける。
2023年に33歳で小説投稿サイト・カクヨムに「近畿地方のある場所について」を投稿。
SNSで反響を巻き起こす。
書籍化しデビュー作にして異例の100万部という大ヒットを記録。
会社をやめる気はなかったが、作家業が忙しくなって兼業生活が不可能になり退職。
専業作家に専念。
その後も続々と新作を発表し、二作目の『穢れた聖地巡礼について』、映画が絶賛公開中の『口に関するアンケート』、
2026年06月25日に発表されたばかりの最新刊『目が』など、いずれの著作も大きな話題を呼んでいる。
ゲーム『まだ猫は逃げますか?』のシナリオや、コロコロコミックで連載中の『キルレート・カオス』の漫画原作も担当。
体験型ホラー展示『1999展―存在しないあの日の記憶―』も手掛ける。
愛猫のソラと愛犬のポポとの時間を何よりも大事にする。
背筋(せすじ)さんの著書!
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近畿地方のある場所についての映画化で注目された点は!
背筋さんの『近畿地方のある場所について』の映画化で特に注目されたのは、原作の「資料を読むような恐怖」を、
フェイクドキュメンタリーと劇映画を組み合わせた映像表現へ変換した点です。
監督を務めたのが『ノロイ』『戦慄怪奇ファイル コワすぎ!』などで知られる白石晃士だったことも、大きな話題になりました。
白石晃士監督との組み合わせ
原作者の背筋さんは、かねてから白石監督の作品に影響を受け、特に『ノロイ』のような、
実際の記録映像に見えるホラーの手法が、背筋の小説の発想源の一つになっていました。
そのため、背筋さんが書いたモキュメンタリー小説を、モキュメンタリーホラーの第一人者である、
白石監督が映画化するという組み合わせ自体が注目されました。
原作者が影響を受けた監督によって、自作が映像化されるという関係性も、作品への期待を高めました。
原作の構造を映像化したこと
原作は、雑誌記事、ネット掲示板、インタビュー、新聞記事、取材記録など、異なる形式の文章を組み合わせた作品で、
映画では、それらを次のような映像に置き換えています。
雑誌記事やルポルタージュを、テレビ番組やワイドショーの映像にする、
ネット掲示板の情報を、ライブ配信やSNS上の映像に置き換える、
インタビュー記事を、密着取材や録音映像のように見せる。
投稿動画やVlog、スマートフォン映像、ホームビデオを組み込む。
このように、原作の「文章の形式の違い」を、映画では「映像の撮り方や画面の質感の違い」として表現し、
原作が文章による文体実験だとすれば、映画版は映像による文体実験になっている、と評されています。
映画化で注目されたのは、原作の物語を単純に再現したことではなく、
「文章を読むことで生まれる恐怖」を、映像資料を見る恐怖へと変換した点です。
白石晃士監督は、劇映画の物語性と、フェイクドキュメンタリーの生々しさを組み合わせ、
映像を美しく撮りすぎないこと、時代ごとに画面の質感を変えること、
菅野美穂さんと赤楚衛二さんの印象を途中から反転させることによって、原作とは異なる映画独自の恐怖を生み出しました。
そのため本作は、「話題のホラー小説の映画化」にとどまらず、
原作のモキュメンタリー構造を映画の文法へ移植した作品として注目されたのです。
