松本明慶(まつもと・みょうけい)氏は仏像彫刻師で全国各地の寺院に大仏を20体造仏、50人以上の弟子を育成中なのです。
そして、彼らの工房は京都の山中に位置し、木像に仏の命を吹き込む名人親子代が活動しています。
初代・松本明慶(まつもと・みょうけい)氏
2代目・松本明観(まつもと・みょうかん)氏
3代目・松本宗観(まつもと・そうかん)氏
彼らは歴史的な瞬間に立ち会い、新たな「徳川家康像」を彫りました。
初代・松本明慶は、木彫りの才能に恵まれ、その彫刻は
「木の中に仏が見えている」と評され、
「100年に1人の天才」と称されています。
松本明慶氏は高野山に鎮座する四天王像に、緻密なトンボとセミの彫刻を施し、これは彼の代表作の一つです。
2代目・松本明観(まつもと・みょうかん)氏は、父から技術を受け継ぎ、工房の約50人の弟子たちを指導しています。
松本明観氏と明慶氏の両名は「大仏師」として高い評価を受けています。
そして、2023年に3代目・松本宗観(まつもと・そうかん)氏にも「大仏師」の称号が授与されました。
彼らに徳川家の菩提寺である東京・増上寺から、徳川家康像を彫る依頼が届きました。
この重要な仕事を担当することになったのは2代目・明観氏でした。
仏像の制作においては得意な部分もありましたが、家康像については教科書で見た肖像画しか情報がなかったため、彼らには正確なイメージがありません。
「正確な答えがなく、どの顔が家康公に似ているのか誰にも分からないのです」、
しかし、家康像の顔を表現するために、明観氏は家康公が生きている間に作成した肖像を調査し、
それを元に息子である宗観氏と共同し、これまでにない「生きているような」家康像を模索することにしました。
2代目・明観氏は、家康像に命を吹き込む彫刻作業に没頭し、家康公の個性と品格を捉えるために、精巧な仕事を行いました。
その間、彼の息子である3代目・宗観氏も彫刻技術を磨き、家康像の制作に参加しました。
数か月にわたる努力の結果、家康像は家康公の特徴や個性を忠実に反映し、息を吹き込まれたようなものとなりました。
この彫刻は、彼らの名声を高め、新たな歴史的な作品として評価されました。
こうして、彼らの工房は、新たな徳川家康像を彫る過程で多くの試練を乗り越え、美しい彫刻作品を世に送り出すことに成功しました。
とやま祭りすごい人です
賑わいが戻っています
ミッキーの出立ちの女子や
チビッ子がたくさん
でも年配のワタシは松本明慶佛像彫刻展へ
佛師の御本人さまがいらっしゃいましたが、ワタシのミーハーのセンサー発動しましぇん
ええ、付き合いで行ったからしぁーないの😅#富山まつり#松本明慶彫刻展 pic.twitter.com/Zftd5meST7— にぼん🐾 (@hinakei1105) September 23, 2023
初代・松本明慶(まつもと・みょうけい)氏の経歴
本名:松本勝明
誕生:1945年6月23日生まれ
出身地:京都市
弟の死をきっかけに17歳で仏像彫刻を始める。
1964年に京仏師の野崎宗慶に弟子入りする。
1980年に京都仏像彫刻展で京都市長賞受賞。
1985年に京都仏像彫刻展で京都府知事賞受賞。
1988年にパリギメ東洋美術館の仏像100体を修理する。
1991年に大仏師の称号を受ける。
2006年6月18日に京都市上京区に松本明慶佛像彫刻美術館が開館。
40代で大仏師の称号を得る。
代表作は、高野山・金剛峯寺の「増長天」「広目天」など多数。
京都佛像彫刻展のトップ賞を16回受賞、京都・和歌山の文化功労賞受賞。
現在20体目の大仏を制作中。
本日は大阪 藤次寺様に松本明観がお邪魔させていただき、今秋完成予定の地蔵大仏殿の打ち合わせをさせていただきました。
続報にご期待ください! pic.twitter.com/l5kO2ncW0b
— 松本明慶佛像彫刻美術館 (@matsumotokoubou) June 19, 2023
2代目・松本明観(まつもと・みょうかん)氏の経歴
誕生:1967年生まれ
出身地:京都市生
初代・松本明慶の長男。
19歳で父・明慶の工房に弟子入り。
その豪快な彫刻技術と勉強熱心さには、師である明慶氏も一目置いている。
35歳で大仏師の称号を得る。
工房全作品の制作を指揮し、経営を切り盛りする。
2024年に東京・増上寺に納める「徳川家康」制作を担う。
松本明慶工房 3代目 松本宗観が昨年の12月24日に入籍、そして昨日4月8日に内々で結婚式、披露宴をとりおこないました事、この場を借りてご報告させていただきます。
今後ともより一層精進してまいります。
末永くご指導ご鞭撻の方よろしくお願いいたします。 pic.twitter.com/vSH8yuFoQQ— 松本明慶佛像彫刻美術館 (@matsumotokoubou) April 9, 2023
3代目・松本宗観(まつもと・そうかん)氏の経歴
誕生:1998年生まれ
出身地:京都市
2代目・松本明観氏の長男。
結婚:既婚
18歳で工房に弟子入り。
京都佛像彫刻展で2年連続奨励賞を受賞。
2023年25歳の若さで大仏師の称号を得る。
本日は明慶先生78歳の誕生日です。
誕生日の仕事は恒例となっております香木、沈香の木取りです。
とても貴重で高価な材料な為、失敗は許されません。香木との出会いは一期一会です。この沈香の中にも佛様が見えるとおもむろに木を切り始められました。
これからどの様な作品になるのか楽しみですね。 pic.twitter.com/bP8vLAn6aC— 松本明慶佛像彫刻美術館 (@matsumotokoubou) June 23, 2023
松本明慶佛像彫刻美術館の場所は?
※来館を希望される方は開館日をご確認の上、松本明慶工房までご予約のお電話をお願いいたします。
松本明慶工房 電話番号:075-332-7974
住所:京都府京都市上京区下長者町通室町西入ル西鷹司町16 プレパレス内
電話番号:075-332-7974(松本明慶工房)
開館日:原則として毎月第1週・第3週の土曜日と日曜日
*1日が日曜日の月は7日・8日・21日・22日に開館
開館時間・10:00 ~ 17:00(入館は16:30まで)
入場料:無料
Twitter:@matsumotokoubou
アクセス
地下鉄 丸太町駅から徒歩10分
市バス:烏丸下長者町
富山大和百貨店 5日目
まだまだ土日まで会期はございます。
富山初開催、是非お越しください。#展覧会 #展示会 #富山 pic.twitter.com/uzby1XE6XY
— 松本明慶佛像彫刻美術館 (@matsumotokoubou) September 27, 2023
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