吉野 哲(よしの ・さとし)株式会社ウォーターフロント代表取締役社長です。
ウォーターフロント(旧シューズセレクション)2023年トップとして経営に参画し、
ブランド展開や経営再生で手腕を振るい、現在のウォーターフロントでは傘の販売累計2億本突破などの成長を牽引しています。
カリスマ頼みだった組織を「チームで考える集団」へと改革し、見事にV字回復を成し、
吉野社長の特徴は、流行を追うよりも、日常で本当に必要とされる価値を磨き直す点にあります。
ウォーターフロントは、薄型で持ち運びやすい「ポケフラット」など、
実用性の高い商品で支持を広げてきましたが、競争が激しくなる中でも、
吉野社長はその原点である「機能と適正価格」を改めて前面に出しました。
その結果、傘という身近な商品を、ただの消耗品ではなく、選ばれる理由のあるブランドへと再構築しています。

吉野 哲(よしの ・さとし)社長の経歴
役職:株式会社ウォーターフロント代表取締役社長、吉野事務所 代表
誕生:1958年生まれ
出身大学:中央大学経済学部
1982年に(株)伊勢丹〈現(株)三越伊勢丹〉入社。
MD本部バイヤー職。
1996年に伊勢丹グループのファイナンス子会社㈱伊勢丹ファイナンス(現㈱MIカード)に経営企画担当として出向。
2000年に伊勢丹を退社。
2000年に(株)サザビー(現サザビーリーグ)に同志3名と大型専門店事業企画を立案し採用。
2001年(に株)エストネーションを設立。
有楽町店、六本木ヒルズ店など複数店舗を立ち上げる。
2004年5月にMKSパートナーズのもとで、経営再生中の福助(株)に招聘される。
入社時は肩書きなしの状態からスタート、同年10月に取締役副社長就任。
2005年4月にカリスマバイヤーとして名を馳せた前任・故藤巻幸夫氏の後を引き継ぐ形で社長就任。
2015年4月までの10年間にわたり代表取締役社長。
在任期間中には、その時代時代のファッションリーダーとのコラボレーション・ブランドを次々と立ち上げ売上を伸ばす。
2006年11月には再建中のカネボウ(株)より「カネボウストッキング(株)」,
2015年2月にはユニチカ(株)より「ユニチカバークシャー(株)」をグループに迎え入れるM&Aを実施。
2009年10月に豊田通商(株)が福助への株式出資比率を75.2%に引上げ子会社化、2013年5月に100%とし、完全子会社に。
2015年福助社長退任。
2015年5月より東証一部染織加工会社の(株)ソトーの社外取締役に就任。
2015年7月にタオルの製造販売を行うタオル美術館グループの卸売業小原(株)および小売業(株)タオル美術館両社の代表取締役社長。
生産会社一広(株)の取締役に就任。
2019年まで務める。
2021年1月からはVCが出資する㈱シューズセレクションの経営に参画。
2023年に株式会社ウォーターフロント(旧・シューズセレクション)代表取締役に就任。
HP:https://www.water-front.co.jp/
吉野 哲社長の再生の手腕!
「再生請負人」として評価されるのは、苦しい局面で事業の核を見失わず、
むしろ強みを言語化して市場に伝え直しているからです。
ウォーターフロントはコロナ禍で厳しい状況に置かれましたが、
吉野 哲社長は雨傘だけでなく晴雨兼用傘の需要も取り込み、ブランドを季節対応型へと広げました。
さらに、機能一辺倒でも、ファッション一辺倒でもない中間領域を丁寧に取りにいくことで、
幅広い層に届く商品設計へ導いています。
ブランドの作り方とは!
吉野 哲社長の経営は、商品の良さを「見せ方」まで含めて整える点にも特徴があり、
会社名を「ウォーターフロント」に統一したのも、ブランド名と社名を一致させて認知を強め、顧客に覚えやすくするための戦略でした。
こうした判断は、単なるイメージ刷新ではなく、長年積み重ねたものづくりの信用を、
今の市場で再び通用する形に整える動きだと言えます。
ウォーターフロントのブランド変革は、「認知強化→製品拡大→経営基盤強化」という3段階で、
傘という身近な商品を「消耗品」から「選ばれるライフスタイルブランド」へと進化させる戦略です。
吉野哲社長の経営哲学は、流行に流されず、使う人の真の価値を磨き直す点にあり、
これが「再生請負人」としての手腕を際立たせています。
吉野 哲社長の「機能と価格の軸を見失わず、新商品とデザイン性を高める」という経営哲学が、
「雨の日のライフスタイルブランド」へと進化させる鍵となります。
